2010年02月20日

<温暖化対策>デブア事務局長が辞任へ(毎日新聞)

 国連気候変動枠組み条約事務局は18日、イボ・デブア事務局長が7月1日付で辞任すると発表した。京都議定書に定めのない13年以降の地球温暖化対策の国際的枠組みをめぐる交渉の厳しい局面が続くだけに、後任人事が注目される。

 AP通信によると、任期は9月までだが、11月末からメキシコで開催される同条約第16回締約国会議(COP16)を控え、後任探しを急ぐために、現段階で表明した。デブア氏は、次期枠組み合意を目指した昨年12月のCOP15でまとめられた、途上国にも削減行動を求める「コペンハーゲン合意」が全会一致で採択できなかったことについて、「大変残念だ」と述べた。一方、「期待通りに進まなかったCOP15の結果と、今回辞任を決断したこととは関係がない」とし、COP15前から新しい職を探していたと話しているという。【大場あい】

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【社説検証】日中歴史共同研究 産経「成果期待できぬ」 朝・毎は「評価したい」(産経新聞)

 平成18年の安倍晋三首相(当時)と胡錦濤国家主席の合意に基づいて進められてきた日中の有識者による歴史共同研究の報告書が発表された。

 これを取り上げた各紙社説を検証する前に、同年12月の研究開始時に掲載された2つの対照的な社説を紹介したい。

 ひとつは朝日で、このように書いていた。「近現代史の研究対象に『戦後』が加えられたのも評価できる」「建設的な成果が生まれるよう期待する」。一方、産経の社説(主張)はこうだった。「双方は学問的な環境が違い、歴史認識も大きくかけ離れている。その溝が埋められるかのような幻想は持たない方がよい」

 もともと「首相の靖国参拝問題」で悪化した日中関係を修復するために提案された研究だったから、政治の干渉も歴史認識に大きな違いが出ることも十分に予測されていた。

 案の定といおうか、今回の報告書では「歴史認識の大きな差異を改めて浮き彫りにした」(読売)。戦後史部分が非公開となったのも、中国側の政治的思惑が働いたからである。

 それでも朝日は「困難を乗り越え、ここまでこぎ着けたことを評価したい」、毎日も「報告書をまとめ上げたことは前向きに評価したい」と一定の評価を与えていた。

 しかし産経は「中国側の記述は中国共産党史観の域をほとんど出ていない」「独裁国家の中国と学問の自由がある日本との間で、大きな成果は期待できない」と、18年の社説同様に厳しく断じている。読売も「学問の自由が制約されている中国との間で歴史認識を共有することは、きわめて困難なことであろう」と批判的だ。

 いわゆる「南京虐殺」問題についても、被害者を「30万人以上」とする中国側と、20万人を上限として4万人、2万人などさまざまな推計がなされている日本側の研究との差異が浮き彫りとなった。

 この点に関しても朝日は「評価の違いも当然のことながら目立つが、一方で総じて抑制的な表現が多く、淡々と書かれている」と書き、毎日も「認識の差を示している」と論評するだけだ。中国側の認識を容認したものとも受け取れる。

 それに対して読売は、中国のいう「30万人」を「実証的な研究では無理のある数字である」と、数字の根拠が希薄であると論じた。

 産経は「『南京虐殺』や『南京大虐殺』は当時の中国国民党が宣伝したものであることが最近の実証的な研究で分かってきた。日本軍による集団的な虐殺の有無も、はっきりしていない」と、数字の違いというより「虐殺」そのものが本当にあったのかと信憑(しんぴょう)性を問うた。

 さらに「こうした日本側の研究状況を過不足なく正確に記述すべきだった」と、日本側記述の不正確さにも言及したうえ、「『南京虐殺』で認識が一致したといっても、共同研究に参加した学者間でのことだ。それがあたかも歴史の真実であるかのように、日本の教科書などで独り歩きするようなことは避けたい」と、今回の発表がもたらす影響に懸念も示した。

 日中歴史共同研究は今後も、メンバーを改めて続けられる。

 東京は「共同研究が日中不戦の時代に向け国民意識の基礎を築くことを期待する」、朝日は「研究が静かに続けられるよう見守りたい」と期待感をにじませたが、産経は日本側の学者に対し、もとから大きな成果など期待できないことを「よくわきまえて共同研究に臨む必要がある」と、クギをさした。(清湖口敏)

                   ◇

 ■日中歴史共同研究の報告書 発表をうけた各社の社説

 産経 ・「南京虐殺」一致は問題だ (1日付)

 朝日 ・政治との距離感が大切だ  (2日付)

 毎日 ・まず一歩 さらに前へ   (3日付)

 読売 ・歴史認識の違い浮き彫りに (2日付)

 東京 ・違い見つめることから   (2日付)

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2010年02月19日

<バンクーバー五輪>センバツ出場の野球部員ら応援(毎日新聞)

 頑張れ、先輩! バンクーバー冬季五輪では、3月21日に開幕する第82回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)出場校の卒業生も代表入りした。中京大中京(愛知)、北照(北海道)、21世紀枠の山形中央(山形)では、野球部員や監督らが声援。トップアスリートの国際舞台での活躍を「甲子園」勝利へのバネにしたいという思いもある。

 中京大中京からは、フィギュアスケート女子の安藤美姫(22)と浅田真央(19)、男子の小塚崇彦(20)の3選手が出場。野球部の磯村嘉孝主将(2年)は兄が高校時代に安藤選手のクラスメートで「身近な先輩が五輪に出場するのは励みになる。頑張ってほしい」と期待を込める。

 浅田選手は在学中の08年、野球部のセンバツ出場が決まると「真央も次の大会に向けて練習中です。お互い、悔いの残らない試合ができるよう頑張りましょう」、昨夏の甲子園で史上最多優勝を決めた時には「元気をもらえた」とのメッセージを寄せた。刺激し合える関係だ。

 「卒業生が五輪に出るのはうれしい」と喜ぶのは、北照の河上敬也(たかや)監督(50)。保健体育科の教員で、アルペンスキー男子の皆川賢太郎(32)、佐々木明(28)両選手を「賢太郎は落ち着きがあり、明はやんちゃ。ともに運動神経がよかった」と振り返る。思い出すのは12年前のセンバツ初出場。大会直前の長野五輪で卒業生の船木和喜(かずよし)さん(34)がスキー・ジャンプで金を含む三つのメダルを獲得した。「今回も卒業生が出るなんて。(縁を)感じる」

 山形中央は、フリースタイルスキー・男子スキークロスの滝沢宏臣(36)、金メダルの期待があるスピードスケート男子の加藤条治(25)の2選手。滝沢選手は今月2日に母校を訪問し、「加藤条治、野球部と山形中央は盛り上がっているが、自分も負けないよう戦いたい」と意気込みを語った。梶原賢校長は「いろいろな風が吹いている。さらに風を吹かせて」と激励した。加藤選手を指導したスケート部の椿央(ひろし)監督(44)は「トリノはスタートで失敗した。今も悩み、焦りもあると思うがしっかり勝負して」とエールを送った。【田辺一城、稲垣衆史、円谷美晶、浅妻博之】

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